魚 【第13回】短編小説の集いの一言感想
のべらっくす 感想です。
簡単な感想なのに、いつも1週間くらいかかってしまいます。
今回は作品も少なかったのにな~
それでは。
おいしい魚が無性に食べたくなります。
定一さんの無骨さがたまらなくかっこよくて、こんなに素敵に人物を描けるのか~と一人感嘆しておりました。
女性の強い面が描かれていてそれもわざとらしくなくてわたしの好みです。
前作とはまるで違うタッチのお話なのに、匂いやら温度やら水の冷たさや包丁の光るさままで見えるような感じるような気がして納得して読めました。
金沢も能登もいい街です。
フルブラックリボン思わず検索してしまいました。
ほんとにきれいで優雅な感じの熱帯魚ですね。むかしグッピーを飼っていたとき、大繁殖していろいろな色の稚魚が生まれたのを思い出しました。
水槽の音と酸素吸入の音そう言えばなんとなく似ているなあと過去を思い出したりもしました。
長女という立場の重みが伝わってきて胸がツンと痛くなります。
水槽はいいですよね。我が家には60センチ水槽に一匹の金魚がひらひら泳いでいます。
読み終えて真っ先に思ったのは『勉強になりました!』でした。
流れでするすると読ませる技術がすごいなあと思いました。
鮭介さんは、何かとお疲れなのでしょうか。海のものと川のもののはざまでいろいろ辛いところがあるのでしょうか。
名前の意味を考えながらそんなことを考えました。
おもしろかったです。
どうクトゥルフ神話風にアレンジされているかとどきどきして読みましたが、主人公が研究者として一歩進んでいくというお話で、読んでいてすがすがしさを感じました。
グロテスクな深海の主のイメージを自分の中で勝手に広げていたので、その妄想をとめてくださったのもよかった。
深みにはまると失望も大きい。納得させられるお話でした。
長く続く友情だけでもうらやましいのに、微妙な関係を続けてこれたと言うのがなんともうらやましい。
長い長い片思いというものは、見ていて辛いですよね。なんとかせい!と思わずはっぱをかけてしまいたくなるような…。
それにしても水族館でプロポーズイベントとは、女子が喜びそうな設定でこれまたうらやましい。(実際にそんな状況になったらわたしは逃げ隠れちゃうと思いますけど)
こういうお話好きです。
金魚と猫のコンビネーションがとても素敵だった!
金魚の水槽を持ち上げるなんて主人公の女性は何て力持ちなんだろうと、一瞬思いましたが、女性の力で持ち上げるくらいの水槽で金魚一匹だったらちょうどいいのですよね、我が家の金魚が一匹ででかい水槽を独り占めしているものですから…。
これはこれはきれいな人魚のお話。
導入部のシーンがとても印象的で気に入りました。
愛する人を刺してしまった人魚のお話、主人公がどうなるのかわかっていて受けいれるのが読んでいて好感が持てました。
瞳の中に泳ぐ魚たちを見てみたくなりました。
泳げたいやき君を思い出しました。(年代がばれます)
こういう奇妙な生き物と会話をするお話は読んでいて楽しいです。
鯛がくうを浮いているシーンを想像するだけで愉快な気持ちになります。
オチがふわふわとしたまさに酔っている時の目覚めのようで、これはこれでいいんじゃないかなと感じました。
恋愛物はあまり得意じゃないのですが、このお話はついつい読み込んでしまいました。
「深海魚になりたかった」と言う台詞がとても好きです。
人と人のふれあいを匂いなどの感覚で表現してある文章は素直に読めてしまうから不思議です。
一つの恋の始まりと終り、なかなかと素敵なお話でした。
今回のお話はいつもと違った不思議な空気が流れていて、深夜のバーのイメージで読みすぎているからかな?とも思ったりしたのですが、やっぱりいつものシホちゃんシリーズとちょっと違った味わいがあってこれまた新鮮でよかったです。
それにしてもシホちゃんは奥が深い、優しいのか優しくないのかぜんぜんわからない。そこらへんが面白いのですよね。
いつもと違った雰囲気を作り出している、ライオンとサメ、飲み屋の常連って儚いところがあって、そういうのもネットの海に近いものがあるのかな?などと考えていました。
あ自分の作品です。
グロいお話が書きたくて書いてしまいました。
書きたかったのは馬鹿な男と女の怖さ。です。自分の書いたものをあとから振り返ってアレコレ書くのは好きじゃないのですが、今回は特別。
人魚は被害者ですね。おじいさんもおばあさんもそれぞれ加害者。
影響を受けたものは、星野之宣のコミック『妖女伝説』の中の「月夢」です。あとはジブリの「崖の上のポニョ」のポニョ姉妹増殖シーン。
先に書いたように男性のいつまでも熟成されない精神面(馬鹿なところとか弱さとか)と腕力の上では男性が勝ちますが、精神力では女性のほうが暴力的である(面もある)てなことが書いてみたかったのです。
そこそこグロいお話読んでくださった方、感想まで下さった方、主催のぜろすけさんありがとうございました。
しっかり楽しませていただきました。どニッチな終末系って…!
なんともなんともすごい世界でした。コンソメスープの海って、もうその匂いだけでおなかいっぱいになりそうですね。(と言うか胸焼けしそう)
そんな世界でも人間たちの欲望ってちゃんと存在していて、人間ってすごいなーと変な風に感心しちゃいました。充分ありえそうでちょっと怖くもなりました。
今月のお題も出ました。(感想書くの遅すぎますね毎度ですけど…)
また書けるといいなと思っています。
皆さんの感想も、読ませていただきました。わたしと見るところがまったく違っていたり、同じだったり、一つの作品でもやはり読み手によって変化していくのだなあと改めて思いました。
それではまた。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。