精神状態が不安定だと好きなことも出来なくなるのです。
好きなことのために今をがんばる
こういう考え方がわたしは好きです。
自分の好きなことのためならば、苦痛無く自然にがんばることが出来そうだからです。
ASD(自閉症スペクトラム)である、息子の子育てにはこの考え一本で来たように思います。
現在高校一年生ですが、まあいい感じに成長して行ってくれています。思春期もついでに反抗期もちゃんとやってきて、あー生きてるーって感じます。
小さな頃は反抗期も反対に過度の甘えも無かったですから、初めての経験なのです。
見ていて、一緒に暮らしていて、とても楽しみです。
彼は今、自分の好きなことのために高校を選び、そのために苦手な分野も努力しています。とても真面目で、すごいなあと感心してしまいます。
好きなことというのはエネルギーを生み出す泉のようなものなのかもしれません。
その好きなことさえ出来なくなることがある。
そういう時あります。
うつが酷いときや、精神的に圧迫を受けているとき、不安定で思考が定まらないときなど。
体調が悪いときを考えていただけると想像しやすいのじゃないかと思います。
インフルエンザに罹ったとき、交通事故などで全身打撲したとき、頭痛がひどくて目も開けていられないときなどなど。
自分でおトイレに行けないくらいの状態にもなりますよね。
精神状態が悪いときも、それにとても似ていると思うのです。
好きなことをしたくても出来ない。
身体の怪我は徐々に治っていくさまが実感できるスピードだと思うのですが、精神的な疾病はこれがまたなかなか実感できないのです。
調子がよくなったかなと思って、自分の好きなことをやろうとしても、そのやり方さえ忘れてしまっているかのように頭が空っぽになる。
わたしは読書が好きで、まだ調子が良かったころは日に数冊読んでしまえるくらい(今と違ってそこそこ忙しかったにもかかわらず)熱中できていました。
それが、気がついたら活字が読めなくなっていたのです。読んでも読んでも頭に入ってこない。ただただ目が活字を追っているだけ 。
コミックも読めなくなりました。
ほんと面白いくらい、読めないのです。
続けて買っているコミックスなど、調子が悪いときに発行された巻など、まったく記憶にないまっさらの状態。(一応は読んでいるはずなのに)
活字だけの世界の小説はともかく、視覚に訴えてくれるコミックまで読めなくなったのは自分でも驚きでした。
そしてとても悲しくなりました。
時間はかかるけれど、エネルギーが貯まれば少しずつ出来るようになる
日常のしなければならないことより先に、やっぱり自分の好きなことのほうが出来るようになってきます。
好きなことって偉大です。
わたしも読書が出来るようになって、とてもうれしい!
まだ完全ではなくて日々の調子によって、まったくダメな日もあるのですが、とりあえずは何とか読みたい本が読めるようになったのはとても大きなこと。
好きな事が出来ると他のことも調子付いて出来るようになることもあります。
わたしはキッチンをピカピカにするのが好きで、ステンレス製品などを磨くのがちょっとした趣味なのですが、本が読めるようになってきたくらいから、少しずつですがその趣味も復活してきました。
以前記事にあげた、
に書いてありますが、包丁をツンツンに研いだり、鍋をピカピカに磨くのがとてもすきなのです。うきうきしてくるのです。
わたしの場合身体の不調(線維筋痛症)のありますので、あまり調子に乗って長時間は出来ませんが、短時間でもこれらの事が出来るようになったのは、とてもしあわせ!
そして、これは日々の生活に密着している内容なのですが、「料理をする」ということも、わたしの好きなことなのですが、正直白状しますと、きちんと毎日料理が出来なくなっていました。
現在でも、家事支援のヘルパーさんに週に一度か二度夕食を作りに来てもらっています。
その他の日は調子のいいときは何とか料理できていたのですが、少しでも体調なり精神状態などが悪かったり、別な用事でエネルギーを使い果たしてしまったときなど、思いっきり、外食や、お弁当。レトルト食品、インスタント食品。を多用していました。
我が家の息子も、料理が好きで、食べたいものを自分で作ってくれるので、お任せな日も週に一度はあります。
主婦としてどうなの???
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、出来ないものは仕方がない。
ハッキリ割り切ります。
無理をして怪我をしたり、とんでもないものを作ってしまうよりかはまし。
(食べてはいけない類の料理とか…)
調子の悪いときって、包丁でさえ上手に扱えなくなる。フライパンなど当然振れないし、火加減がそもそも出来ない。
料理して生活していた過去があるのに、基本的なことさえ出来なくなってしまって、それに気がついたときは唖然としました。
わたしなど、好きなことであるにもかかわらず出来なくなってしまったのですから、いくら主婦だからといって、精神的に病んでいたり、身体的に無理なときは、出来なくなっても仕方ないことなんだと思います。
毎日きちんと料理しなければならない。
という縛りからまずは自分の心から逃げないと、なかなか精神の不調は戻ってくれないかもしれないと感じました。
もちろん好きなことだけじゃ生活できないけれど
好きなことがあれば好きなことが出来れば、人間って自然にがんばれる。それをこなすエネルギーがわいてくる。
と思うのです。
だから、苦しいときこそ、自分が楽しめること、いい気分に感じられることを少しでも探していって、それが出来るようになるのを心待ちにしていると、精神の力も少しずつ回復してくるような気がします。
好きはとても大切なこと。
- 作者: バーバラシェール,Barbara Sher,永田浩子
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ノーベル賞受賞者特別寄稿 好きなことをやれ!!―21世紀の天才たちへ
- 作者: 週刊少年ジャンプ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
↑↓ 20年ほど前の少年ジャンプに寄稿されたものとか。その頃毎週読んでいたはずなんだけど記憶にない…。読んでみたい本です。
ところで、わたしの好きなことの一つ。小説を書くこと、物語を考えること。なのですが、参加させていただいている「のべらっくす」締め切りに間に合うかどうか…。
プロットも浮かんでいない状態です。
元気になってひらめきが出てきたら書くのは時間はかからないのだけど、今月はどうなんだろう。自分でも分からないです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。