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別名お花畑あたま。

空間認知力とWAISの検査(自閉症啓発によせて)

自閉症啓発週間毎日何らかの記事を書こうという野望は簡単に崩れました

ASD者にとって体力の温存、体力のキャパ拡大、上手な体力の使い方を学ぶ。

これとても大事だと思います。

体力がなくなるとやっぱり頭が働かなくなるし精神的にも当然不安定になるし、良いことはほとんどありません。

 

わたしも意気込んで自閉症に関する記事を書こうと思っていたのですが、己の体力のなさに簡単にその野望は崩れ去りました。

 

わたしの場合、線維筋痛症というこれまたマイノリティの身体的難病を患っていますので、一応寛解しているのですが、気を許すとあっという間に、全身動かなくなる(痛みで)。この病気の原因などはハッキリしていないことから私が勝手に想像(妄想)するには、ASD者はこの疾病にかかりやすいのではないかということ。

緊張の強いタイプの自閉者たくさんいますよね。この状態が長年続いたりすると、筋肉のあちこちが筋肉同士がかばいあって、全身もれなくガッチガチ状態(骨と間違うくらい硬くなる)になり、それが何かのきっかけでひどい痛みとして全身を襲うようになっるのがASD者のなる線維筋痛症じゃないかと。

同じような理由で被虐待児にも罹りうる病だと思っているのです。

 

これも一種の二次障害と捉えて、前向きに対処していければよいかと思うのです。

線維筋痛症と診断をうえける前の段階でも筋肉がちがち状態のASD者多いと思います。

一に柔軟、二にストレッチ、三にラジオ体操、四にヨガ、五に体幹トレーニングあたりをお勧めします。

後は気がついたときに手のひらをマッサージすると良いですよ。

手のひらがほぐれると、その手で他の凝り凝りになっている所をマッサージできるし、腕のこりを防ぐことも出来ると思います。

 

空間認知力の問題

話はいきなり飛びますが、(と言うかこっちが本来書きたかった本題)ASDの皆さん、空間認知の低い方ってどのくらいいらっしゃるのでしょう?

わたしはWAISの結果、飛びぬけてこの空間認知力が悪かったです。

方向音痴は当たり前、建物の中に入るとまるで方向がわからなくなる。(ビルに入って直ぐでも)地図を見ているはずなのに、気がついたら180度違う方向に歩いていた。

まあこんな感じです。でもこれくらいなら、GPS機能を使えば何とかなりますね。(いや、科学の発達は嬉しい限りです)

 

実は自閉症啓発のブログを見させていただいていたら、こんな記事が目に止まりました。

 

androtest.hatenablog.com

 

立体を認識しているつもりでも奥行きの情報がどこかに行ってしまって認識できていないのかもしれません超高解像度のテレビを見ているような感じで世界を認識しているわけです(三次元ではなく二次元的に世界を見ている)なので距離感をつかむのが難しくてズッコケてしまいコンクリートの縁石に三度も頭をぶつけるハメになったとも解釈できるわけです

絵画教室に通っている時にも奥行きの情報が認識できていないせいだったのかティッシュ箱がデッサンのモデルだった日には

輪郭を大まかに取ることすら全くできずに2時間くらい過ぎてしまったことがありました

どうも遠近法が自分には理解できないらしくやっと輪郭を取れたと思って絵画教室の先生に見せたら

奥の方になるにつれて縮んでないと言われました

 *上記リンクのブログより引用させていただきました。

 

絵の上達が自閉症スペクトラムに関係があるかといえば苦しいところだと思うのですが.、この方が書いてらっしゃる「奥域」の問題。これは私も深く深く感じています。

 

実はわたし美大受験を志した時期がありまして、当然のことながらデッサンというものを勉強せねばと相当がんばった時期がありました。

やはりとても残念な結果になってしまいました。

わたしの場合形をとるまでは良いのですが、奥域が認識できないというか、単純に書くと影の付け方が実際と異なって、ありのままを書かねばならないデッサンが、想像の産物になってしまうのです。

 

デッサンは技術といいますが、見えないものを理屈で根性で仕上げていくことは可能だとは思うのですが、実際に見えないものは見えないのだから、当然うまくなるには限度がある。(しかもわたしの場合、絵の技術もたいしたことがなかった)

早々に美大の夢は諦めました。

 

上記にリンクさせていただいた方も書いてらっしゃいましたが、

三次元ではなく二次元的に世界を見ている。

この言葉、わたしもまったくそんな風に世界を見ているような気がします。

同じように世界を見ている人が存在するんだとわかってよかったです。

 

空間認知力、侮ってはいけません。

 

私が身の危険を感じるほど怖いものに、下り階段があります。

ある程度の狭さで、手すりがきちんとついているもの、公共交通機関などで、きちんと段差が色分けしてあるものなどは大丈夫ですが、

おしゃれな感覚で、幅広い階段。しかも段差に目立つように色分けしていないものなどはぜったいに降りられません。

どういうことかといいますと、わたしの目には、大きな下り坂に見えるのです。

そのつもりで一歩足を前に出したら、当然こけます。

ぜったいに降りられません。どうしても降りなければならない場合は一番端っこで、かべにつかまりながら足先で段差を確認しながら降りなければなりません。結構怖いです。

 

他にも、極々低い段差の階段は見えないのでほぼ転びます。もしくはがくんとなって腰を痛めます。

だって階段だとは思いもしないから。

 

奥域が見えない、空間認知の力のなさがハッキリ現れるのがこの下り階段です。

 

絵がかけないくらい(とても悲しい悔しいことですが)直接の原因として命にはかかわりがないことですが、下り階段だけはよほど気をつけないと打ち所が悪かったら死にます。

恐るべし、空間認知力。

 

WAISの下位検査はやっぱり大事

自分が発達障害かも。と少しでも疑ったのなら、ぜひ専門家のドアをたたいてほしいとしつこく書いていますが(予約待ちで数ヶ月という場合もあります)、発達障害の診断のために、成人ならば多くの場合WAISの検査を受けることとなると思います。

この検査、発達障害の診断に必要なものですが、発達障害の診断を受けてからも、日々生活するのにとても役立つものなのです。

 

先ほどから書いている空間認知力。これもWAISの検査結果からわかったことです。

積み木模様という検査があるのですが、これが空間認知力を見る検査。

何度も書いていますが、わたしはこの下位検査が非常に悪かった。自分でビックリするくらい悪かった。

自分ではそんなに悪くないと思っていたので正直ショックでした。

反対に自分では苦手だと思っていたことが飛びぬけてよかったり。

WAISの検査は驚きの連続でした。

そりゃ、自分が比べるとしたら自分でしかないわけで、普通の人がどのくらいできるものなのか想像すら出来なかったのですから当たり前ですね。

 

この検査のおかげで自分の何処が人の平均よりも凹んでいてどういう部分が凸っているのか、はっきりわかったことは検査を受けてからの人生に大きくプラスに働いています。

 

 

 ↑WAISやWISCの本って専門書が多いのでビックリお値段なのですが、これは驚きのお手軽価格、ポチッちゃいましたKindleですけど。

 

結論

発達障害を疑っている成人の皆さん。

年齢に関係なく、困っていることがないから大丈夫とか関係なく、専門医を受診しましょう。

自分でも気がつかなかった自分の本当の困ったところがハッキリするかもしれません。.本当に困って二次障害になってからでは遅いですよ。

診断を受けて必要ないと思ったら、その先の治療やら支援やらお断りすればいいだけのことですし。

 

意外なところに自分の不得手が隠れているものですよ。

 

 

 

最後までお付き合いくださいってありがとうございます。

それではまた~

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