包丁を研ぐ、鍋を磨く。
体調のこと線維筋痛症のことを書きます
息子の進学が決まったあたりから、ずっとすばらしいと自分で感嘆するくらいのロングスリーパーになっていましたが、この三月から目標を「一日六時間は起きている」と定めてからは、幾分ましなロングスリーパーでいます。
(いまだにたくさん寝ています。いくらでも眠れます。眠れない病の人にお裾分けしたいくらい)
それは置いといて、毎日それなりに運動をしているおかげか、今まで出来なかったことができるようになりました。
それが、タイトルの「包丁を研ぐ、鍋を磨く」です。
線維筋痛症の痛み
これは同じ病の人でないと理解するのが難しいかもしれませんが、がんばって表現してみます。
健康な方には「包丁を研ぐ、鍋を磨く」と言うことがどれくらい体力を使うものなのかわからないと思いますが、わたしはここ数年、この二つが出来なくて苦労していました。
性格的に鍋はピカピカに、包丁はツンツンじゃないと気がすまないわたし。
気になって、鍋を磨いたり包丁を研いだりすると、途端にまず腕が、鎖骨が、そして肩が、それから背中が、肋骨が、もっとひどいときには腰や足の関節部分まで、痛み出すのです。
もちろんこういった症状のころは、しっかりと投薬*1で痛みを抑えていましたが、それでも悲鳴を上げそうな痛みが続くと、ちょっと辛かったです。
鍋も包丁も別段お手入れしないでも、それなりには使用できますし、ましてや、調子が悪い時期だったので、出来るだけ簡単な料理しか作ることは出来なかったのですが、それでも時々、気になると、包丁を研いだり、鍋を磨いたりしたくなるのです。
一種のこだわりなんでしょう。*2
何よりも、包丁を研いでいたり、鍋を磨いているときって、気持ちがうきうきしてくるのです。
一種の常道運動だと思います。
身体のすべてが痛いから、身体のどの部分が痛いかに変化してきて
そう自分の痛みの部分がわかってきてから、自分の身体との付き合い方が俄然わかってきました。
自分で自分の部分的なケアも出来ます。
痛みの部分を見て、その部分を過剰に使う行動を慎んだり、反対にストレッチなどで伸ばしてあげる等々です。
こうなってきたころから、線維筋痛症の治療も変化してきまして、今まで全身に週二回トリガー注射を打っていたのが、部分的な注射だけでOKになり、頻度も月に一度程度になってきました。
何よりもお薬をゆっくりと減らしていき、現在ではリリカカプセルは断薬成功。トラムセットは一日2錠になっています。
包丁を研ぐ、鍋を磨く
正直に書くと、現在でも満足のいくまで包丁を研いだり鍋を磨いたりは出来ません。
夢中になってやってしまうとあとが大変です。せっかく治まっている痛みが復活してしまうからです。
お馬鹿なわたしでもさすがに何度も同じことを経験すれば同じ過ちは犯しません。
包丁を研ぐ楽しみも、鍋を磨く楽しみも、少しずつで我慢しています。
完璧を求めず、少しでも出来たらOK。と出来るようになったのです。
おかげで、今までお手入れゼロ状態だった包丁も鍋も少しずつですが、ツンツン、ピカピカに近づいてきました。
とてもうれしいことです。
家事労働は上半身の筋肉を過度に使う
健康な方も、ちょっと風邪を引いたり体調の悪いときに感じることが出来ると思うのですが、家事労働って、意外と上半身の筋肉を使いますよね。
洗濯も掃除も料理も。
お母さんの二の腕が太くなるのもうなづけます。
線維筋痛症で家事労働をしなくてはならない方、家事を完璧にやろうというのはとてもとても難しいと思うので、ほどほどに、やるかやらないか程度で、身体の調子がよくなってきても、決して無理せず、テキトーに家事をやること、誰かに助けてもらうことが大事なんじゃないかと思うしだいであります。
ゆっくり回復していきましょう^^
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最後まで読んでくださってありがとうございます。