眠れない辛さと、起きられない辛さ。
眠れないことは理解されることが多い
このことは、大なり小なり眠れぬ夜を過ごした経験がある人が圧倒的に多いからだと思う。
眠れないことなんて今までに一度も経験したことがないという大人はほんとに少数だろう。こちらのほうがマイノリティ。
だからかもしれないけれど、夜眠れないことに関しては、一定の理解をもらえる。
みな経験済みだから。
不眠症の方々からしてみたら、眠れない日が何日も続いて身体に影響が出てくる。
夜眠れなくて日中にどうしても眠気がくる。
眠れない夜ほどつらいものはない。
不眠症も病的になると本当に辛いです。
そしてひどくなればなるほど他者に理解を求めるのは簡単じゃなくなる。
小さな子どもが眠れない。
という事には、親の努力が足りないとよく言われた(アドバイスいただいた)ものだけど、それでも、なんとなくは想像してもらえたような気がする。
10歳未満の子どもが一晩中起きていて、翌日そのまま登校する。
これをしっかりと想像できた大人はほんとに少数。
専門医くらい。
息子の睡眠障害
息子の小さいうちは、眠れないことのほうが勝っていて、そちらばかりに目を向けがちだった。
これは親もそうだし、息子の主治医もそうだった。
いかに睡眠のリズムを整えて、普通の時間に起き普通の時間に眠れるかばかりに気をとられていた。
決して大げさではなく、24時間起きていたかと思ったら、そのあと10時間くらい寝て、5時間くらい起きていて、その後24時間寝続ける。
こういうパターンがそこそこあった。
普通に起きられても、学校で完全熟睡してしまう。
教室の後ろのロッカーに頭だけ突っ込んで、爆睡している息子の姿を見たときには、自分の目を疑った。
クラスメイトたちは何事もなかったように、そのまま息子を寝かしてくれていた。
つまりは誰も起こすという努力をしなかった。
起こしても起きないということを知っていたからだと思う。
起きられないのは努力でなんとかするしかない
息子の過眠症が正式にわかったのは今年の夏過ぎ。
睡眠の専門医にかかってからの半年以上たってからです。
専門の検査をするために一日半の入院が必要でした。
耐えられない日中の眠気。
そして朝起きられない。
ここで根性論なのですが、起きるのだけは根性で起きる以外方法はないそうです。
とても辛いことなのはわかっているけれど、何とか根性でおきましょう。
これが専門医からの言葉。
本人も理解してがんばっているものの、毎日がとても辛そうです。
一旦起きてしまえば、過眠症のお薬(モディオダール)でそのまま日中起きていることはできるのですが。
以前はこれもままならなかった。
過眠症は思春期から30代前半までがピークとか。
年をとるごとにおさまっていくことが多いそうです。
同じ診断を受けたわたしは、日中薬を飲まなければ昼寝をしないと生活していくに支障が出るくらいつかれきってしまいますが、薬を飲めば大丈夫。
過眠症の癖に短時間睡眠でずっとずっと悩んでいて、そのせいか、起きるのは簡単なのです。物音一つで大丈夫。
起きられない息子を見ているととても辛くなります。
これを理解してもらうのは、ほとんど無理だから。
親のわたしでさえ、自分が起きられるものだから(とても眠くてしんどいですが)根性でなんとかしておくれー!と思ってしまいますから。
実際根性しか頼るものがないというのはなんとも辛いです。
なんとかしてあげたいけれど、わたしが出来るのは声掛けくらい。
不眠症も過眠症もそれぞれ症状は違うけれど、辛さは似ています。
なかなか理解が得がたいということ。
これは他の目に見えない病気や障害と同じなんですけど、睡眠は本質的な大切なものですから。健康の基礎ですから。お薬の力を借りて、専門家の力を借りて何とか少しずつは改善していくといいなと思います。
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あわてていて、下書保存のつもりが途中書きで公開してしまいました。
お恥ずかしい…。☆下さった方中途半端で申し訳ありません
最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝です。