ファンタジー頭へようこそ!

別名お花畑あたま。

わたしを追い込む声が止まらない夢のはなし

 

最近、よく寝汗でびっしょりになって起きる。

温かくなってきたからなのか、夢見が悪いのか。

 

からだが思うように動かない。

からだ中が痛くて前に進めない。

そこにとどまっていてもずっと待っていても、誰も気付いてくれない。

嫌な思い出だけがぐるぐると回りこんでくる。

それらを振り払うことさえ出来ないわたしの腕。

 

人の話し声にだけ同調しようとする私の意思。

本当はそんなことしたくないのに。

やっと誰かがわたしに気付いてくれる。

わたしは入院している患者のようだ。

何時間か外に一人でいたらしく、すぐに手当てを始めてくれた。

わたしがすぐに気がつくと、医者らしき人も看護師らしき人もわたしをそのまま置き去りにしてどこかへいってしまった。

わたしが留まっていたそこは高い塔の上だった。

しばらくすると誰かが来て何とか病室まで案内してくれた。

わたしはほっとする。

 

人たちの声は相変わらずわたしを無理に動かそうとしている。

耳はふさぐことが出来ない。頭の中での話し声だから。

動かないからだを無理に動かして少しずつ進んでいくと、そこは凍りついた高速道路だった。

わたしに人たちは追い込むように話をする。

そんな話は聞きたくない。

命令でもなく、指示でもない。だけどわたしを追い込む。

凍りついた道路を、転ばないようにゆっくりと進む、車のライトはまだ見えない。

道路をやっとのことで横切ると、そこは木々たちが凍りついた世界。からだを支えようと木に手を触れると指すように冷たい。

 

汗でびっしょりになって目が覚める。

 

目覚めの不快感は毎度のこと。

夢の中での言葉が具体的になってきてしんどかった。

夢を夢とわかっていることをそしてそれを操作できることが明晰夢

これは夢とわかっていても、それを見続けるしか能のないわたし。

こういう夢のときは夢の場面を変えることしかできない。

設定が変わってもあまり内容は変わらない。

ただただた夢の終わりをまって耐え続けるしかない。

しんどい。

それでもわたしは夢の世界を愛する。

何故なのだろう?

これはわたしの中の不思議。

 

 

夢のカルテ

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最後まで読んでくださってありがとう。