何も考えない時間がたっぷりとほしい。浴びるようにたっぷりと。
私の思考はあちこちにすぐ飛んでしまう。
まとまりのない思考。ひとつところに落ち着いてくれない思考。
踏みとどまらないと散り去ってしまう思考。
私にとって時間はいつもそばにいない。
毎回違う顔で私の前に現れてくれる。
時間というもの時間という概念。
私の時間はみんなの時間とは違うものなんだろうか?
私という精神、思考、心?そういったものたちと時間は一緒に歩いてくれない。
ふと気づくと一人ぼっちになっている。
時間泥棒という童話があったけれど、それとも違う時間の乖離。
私の時間はどこに遊びに行くのだろうか?
思考をゼロにする時間は少し願うとそばに来てくれる。が、あまり長くはいてくれない。
ずっとゼロになれるのならば、それは死を意味するのだろうか?
私はそれを願っているのだろうか?
自分の心をつなぎとめておけない。
自分の精神を今いるすぐここの私の中にとどめておけない。
いつの日か心、精神も崩壊してしまうのだろうか?
振り向くと不安がそこにいる。けれど前を向くと時間がいなくなる。
心の奥ではわかっている。きっと。
ちゃんと振り向いて不安と恐怖と対峙しなければならないこと。
たぶんそうだ。
私は自分から生きていく上の友、時間を逃がしてしまったのかもしれない。
決して併走してくれない時間。
それとどうやって付き合っていけばいいのだろう。
ちゃんと振り向いて、過去と対峙したならばちゃんと帰ってきてくれるのだろうか?
不安と恐怖ばかりが私を襲う。
負けてしまうことしかしていない私。
今はこれで許してもらいたい。
心が壊れるのはいやだ。

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
- 作者: ミヒャエル・エンデ,Michael Ende,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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