またトンデモ本を買ってしまいました。~若返りの科学
今月は誕生月でまたまた一つ年をとったわけで、年齢によるアレコレとお薬によるアレコレと日ごろの行いによるアレコレとで、加齢だけでは済まされない自分の現在を省みてと言う言い訳で、こんな本を購入してしまいました!
笑わないでくださいね。
でも自分でも笑えてしまいます。
この作者藤田紘一郎さん、もともと寄生虫学、感染免疫学のご専門の医学博士*1のようですね。
もう単純に「若返りの科学」と言うタイトルをそのまま信じて衝動買いしてしまいました。初めのうちはなかなかおもしろいなあと思って読んでいたのですが、後半に進むにつれだんだんとお話があららの方向に進んでいきまして。(素人にもわかるレベルの)そうか!炭水化物をやめるといいんだ!とか、生水を飲むとからだが若返るのか!といった風に走っていきましてそのままどこまでも走り続けていく感じでさえありました。
ほんと、初めのうちは面白かったんですよ、ゲノムの話やミトコンドリアや、わかりやすく書いてくださって流れるように読めていきます。まあ右ページ半分漫画で表現してあるので当然と言えば当然ですが。
巻末の参考文献をちょっと見てみたら。半分以上ご自分の書かれた書物。あららという感じでした。
もう少し私に知恵があったら衝動買いをせず数日悩んで買ったか、買わずにすんだか、だったんですけどね、残念な頭をしているので鼻息荒くしてレジに進んでしまいました。(あまりにも恥ずかしいタイトルだったのでそれを紛らわすためには勇気が必要だったのです)
ちょっとNETで調べてみました。
wikipediaだけでも批判が~私が引っかかった生水が若返る???の項目も記されていたので、とりあえずgoogle先生でもう少し見てみました。
うーん。とても真面目でお優しい先生のようですが、分類してしまうとやはりトンデモも方面の先生のようでした。*2
他にも
と言うサイトがありました。
きっとトンデモ関係では有名なのだと思いますが、はじめてみてびっくりしてしまいました。
私でも知っているトンデモな方々の食事法がずらりと紹介してあって、美しくまとまったサイトでした。これは信じたくなる気持ちもわかりますなあ。と言う感じです。
こういうものはそんなものです。NETで陥るわな~~ですね。
個人的にはこの本の出版シリーズ「サイエンス・アイ新書」色々な面白そうな本を出していて嫌いじゃなかったのですよ。まあ実際に購入してまでして読んだのは初めてでしたが…。
他にもこの先生のお書きになったものに「新潮選書」から出版されているものもあり、その内容がご専門のことではなく血液型の内容なので、トンデモの分野としてではなく出版社としての威厳はないのか??の方面で目が転になりました。
新潮選書ですよ、選書!新潮社!この二つを信じられなくなってしまいました。
先の訳注でリンクさせていただきました
で紹介されていなかったら気づかなかったかも…。
NATROM先生ありがとうございます。
まあ、出版社とかレーベルとかで判断せず自分の目でしっかりと確認を!ってことですね。うーん、なんだか寂しい。
出版社で信用しちゃう人もそこそこいらっしゃるんじゃないのかなー。
(そのうちの一人です(^0^)/出版社信用したいですもの)
参考文献に載せてあったご本人の書籍を貼っておきます。
腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)
50歳からは「炭水化物」をやめなさい。 ~「病まない」、「ボケない」、「老いない」体をつくる腸健康法~
決定版 正しい水の飲み方・選び方―100歳まで元気に美しく生きる鍵
免疫力をアップする科学 腸内細菌で病気知らず!いますぐできる科学的健康法 (サイエンス・アイ新書)
水と体の健康学 なぜ熱中症には真水が危険?肉食系は超硬水でダイエット? (サイエンス・アイ新書)
うふふですね。
この先生の専門である「笑うカイチュウ」はとてもユーモアーたっぷりで読ませる一冊との評判が高いです。先生の寄生虫に対する愛情が感じられるとか。タイトルも素敵じゃないですか。
昨日から少しばかり憂鬱(診断からでしょうね)なのですが、このカイチュウ先生のおかげで少し元気が出てきたような気もします。
私、今まで生きてきた中で「回虫飼ってるんじゃないの?」と片手では足りないけど両手ではあまる程度の回数、人に言われたことありまして、そのほかにも「やせの大食い」とか表現されましたが(回虫飼ってるんじゃないの?はちょっとひどいですよね)カイチュウについて色々考えたこともありまして、考えてるうちにおもしろい生き物なんだなぁに行き着きまして、カイチュウ先生嫌いになれないのです。
この先生、わざとトンデモを発信しているわけじゃなく本当に信じて発信しているようなご様子。きっと人としては良い方なのでしょう。
信じる力がすごすぎる人っているもんなのですよね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
ネタばれしてしまったかと思いますがどうかご容赦を。