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別名お花畑あたま。

自閉症と言う謎に迫る~新書で矢鱈出ている本の中では一品!

 

今日は自閉症について少し語ってみることにしよう。

と言っても、本の紹介なのだが…。

 

最近新書の形態で自閉症関連の本が矢鱈目たら出ている。

これも杉山登志郎先生の発達障害の子どもたち (講談社現代新書)がよく売れたのが原因の一つと思う。

タイトルだけでトンデモ本とわかるものも数々。

新書と言う形態は手に取りやすいからなぁ…。

 

今日紹介したい本は

 

自閉症という謎に迫る 研究最前線報告(小学館新書)

自閉症という謎に迫る 研究最前線報告(小学館新書)

 

 

この本である。

わたしは初め帯に書いてある言葉から、自閉症スペクトラムの障害とそうでない人との境目について言及してある本だと思って購入した。

ところがどっこい、内容はもっともっと濃いものだった。

副タイトルが「研究最前線報告」とあるが、こちらが本当の内容だった。

すっかり帯のコピーに騙されてしまった。

全く最近の帯コピーのいい加減差には本当に参ってしまう。

 

自閉症スペクトラムについてその境目のこと、障害とそうでない自閉傾向の人との違いについて書かれているのは、編者のはじめにと、第一章の前に書かれた「コミュニケーション障害学」を専門とされている金沢大学教授の「自閉症の五つの謎」だけでその後は言及されていなかったはず。

各章には、精神医学、遺伝学、脳科学、心理学社会学の各方面から「自閉症について」書かれている。

少ない文字数の中素人にもわかりやすく書いてくれている。

ゲノム云々となると読むだけでやっとで何度も読み直しましたが…。><

 

執筆者は皆金沢大学教授准教授…(今気がついた)なるほど、監修として「金沢大学子どもの心の発達研究センター」とあるはずだ。

通りで、どの章も(つまりはどの専門分野も)自閉症好意的に書かれているはずだ。

 

何だか一気に紹介してしまった形になったが、自閉症と言うものをさまざまな研究分野でその研究のさまを記してある文章など専門誌くらいであろう、それがお手ごろな新書で読めるのだからありがたいことだ。

そして先に書いたようにどの筆者も自閉症好意的であるから、当事者も安心して読める。

そうこの本は、ASD当事者に読んでもらいたい本。

支援者にもぜひ読んでもらいたい。自閉症と言うものをもっと知ってもらうために、自閉症の一部だけで当事者を支援してほしくないから…。

 

 

最初に書かれた「五つの謎」紹介してみよう。

  • 第一の謎 自閉症の特徴は誰にでも多少はあるのに、なぜしょうがいとみなされるのか?
  • 第二の謎 なぜ、この二大特徴が同じ人の中で同時に起こるのか?
  • 第三の謎 発言率が急増して社会問題化してきたのは何故か
  • 第四の謎 遺伝か環境か?それとも両方か?
  • 第五の謎 自閉症はそもそも治癒させる必要があるのか?それはヒトが本来持っている遺伝的な資源の多様性の表現なのでではないだろうか?

 

ASD当事者としてみな気になる謎。特に第五の謎、自身のアイデンティティの根本につながる謎だとわたしは思う。

 

 

わたしは「ありのまま」の考えで自身も生きているし、息子の子育てもそうしてきた。好んでいる考え方は佐々木正美先生と吉田友子先生の書籍やインタビューなどの言葉…。

息子にもいつでも読めるように本棚においてある。(自分が読みたいときに読めばいい)もちろん他の有名な先生方の本もついでにトンデモ本も別の棚に並べてあるが…。(トンデモ本はそのうちにさよならしたい)

 

今日はここまで。

子育てや自分自身の考えについてはまた別に書く予定でいる。

 

 

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最後まで読んでくださってありがとう。