線維筋痛症と痛みについて
痛みの感覚というのは人によって違う。
今日は痛みのお話。痛いので苦手な方はスルー推奨します。
と書いておきながら線維筋痛症という病気を知ってもらいたいのでよかったらお読みください。
お腹が痛い、歯が痛い、頭痛骨折の痛み、出産の痛み、多くの人たちが味わうこれらの痛み、きっとたぶんそれぞれに違うんだろうと思う。
激痛っていったいどのくらいのものを指すのだろう?
胆石の痛みってどのくらい?
皮膚が死んでしまうくらいの大火傷ってどのくらい痛いの?
手足がちぎれるくらいの事故にあったらその痛みはどう?
通風も痛いのでしょ?足の指に激痛が走るって良く聞く。
きっと、みなそれぞれに痛みの感じ方は異なるのだと思う。
そうじゃないと困る。
線維筋痛症について
線維筋痛症のわたし。
痛みの感覚が鈍感なのかなあ。
痛みで飛び起きてしまうことはあるけれど、激痛とは思えない。
電流のように身体に何か得体の知れないものが走ることもあるけれど、痛みとして捕らえられない。
指が動かなくて物を落としてしまうこともあるけれど、その指の痛みよりも物に気がいってしまう。
鎖骨や肋骨の痛みにはロキソニンゲル*1を塗ってひたすら耐えると何とかなってしまう。
足の裏が痛いときは竹踏みで自虐行為をすると10分ぐらいで痛みが引く。
この自虐行為はほかの部位にもよく効いて、お尻が痛いときは100均で購入した「麺棒」直径3.5くらいかな?を痛い部位に敷いて座る。
これいろいろ身体を動かして痛いところを隅々まで麺棒で指圧?すると30分くらいですっきりとする。(痛みがとれるわけではないけど)
他は痛くてもひたすらストレッチやヨガをやると、身体のあちこちの痛みが部位としてわかってくるので、後はそこを指圧指圧。
飛び上がるほど痛いところもあるけど、ひたすら我慢してストレッチや指圧をしていると、全身が元気になるような気がする。
わたしは決してMではありませんが、痛みの逃し方としては自虐行為が一番だと思っています。
痛いところをがんばって動かす。
これこそがんばるところだと思う。
リリカ(薬)が効いているおかげ
やっぱり先に書いたように、わたしは痛みに鈍感なのだと思う。
もしくはお薬がよ~~く効いているのかも知れない。
たぶんリリカカプセルだと思う。
トラムセットは減薬しても平気だけど、リリカは1カプセルであれよあれよとあちこちに痛みが走るようになったから。
ただ、困ったことに包丁で指を切っても痛くない。
指先や腕に料理中負うやけども平気。
やっぱり薬が良く効いているのかなあ。効きすぎかも。
薬が効いているということはとても良いことなので、この間にどんどん体を柔らかくし、そして筋肉も普通の状態にもどしたい。
お薬の減薬はトラムセットに絞って、リリカは7/1dayのままでがんばってみます。
はじめにチャレンジしたのはラジオ体操
わたしの主治医の治療法は、投薬とトリガー注射(麻酔系)と自身で行う体操やストレッチ軽い運動(ウォーキングなどなど)。
痛みに負けて動かさないでいるとどんどん筋肉は萎縮してもっと痛くなる。あちこち動かせなくなって、寝たきりになっちゃう。
そんな言葉を主治医から聞いたなら、運動するしかない。
元ほぼ寝たきりのわたし、いったいどのくらい筋肉がいっちゃってたのだろう。
わたしがはじめにチャレンジしたのはラジオ体操。
ちょうど流行りだした頃で調子に乗ってDVD入りの本を購入。
DVD付き 実はスゴイ! 大人のラジオ体操 (講談社の実用BOOK)
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早速はじめたのだが、ラジオ体操第一の、一番初めの体操から躓いてしまった。
腕が上がらないのだ。
自分でも笑えてしまった、が、この腕を上げる練習を毎日やった。
しばらくすると、三番目の体操までは出来るようになった。
その内にだんだん出来る体操が増えていき、ラジオ体操第一なら最後まで、ふらつきはするものの指先まできちんと伸ばして出来るようになった。
ここまで来ると、体が動くようになるのが楽しくて、自分で思いつく限りのストレッチやヨガ(もどき)をはじめていけるようになった。
動くようになるのが楽しくて痛みを逃すことに成功!という感じなんだと思う。
線維筋痛症によくある頭痛
一番の難関だった頭痛が、頭痛外来のおかげでなくなったのもかなり大きい。
とりあえず片頭痛の心配がなくなったのはとてもうれしいこと。片頭痛の特効薬(この言葉今でも使われるのかなあ?)のおかげである。わたしはマクサルトをいただいてる。
あとの凝りから来る頭痛、これはひたすら指圧。首筋や頭部そのもの、肩から腕、痛みの元になるところをどんどん探して指圧し続けている。
そしてリラックスをかねて首を回したり肩を回したりしてクールダウン。
薬物乱用頭痛であるわたしは、鎮痛剤が使えないから仕方がない。
愛用していた鎮痛剤ロキソニンとは意外と簡単にお別れできた。
痛みは心に侵食してくる
痛みは人によって異なるとはじめに書いたけれど、痛みの感じ方は異なっても痛いものは痛い。
この痛いというものが曲者で人の心に侵食してくる。
この病気、線維筋痛症でうつになる人は多いと聞く。
痛いときに話しかけられたりすると痛みがさらに増すような気がするし、ずっと痛いままだったらどうしようと、普通は思うだろうし、よいお医者にめぐり合えなかったりすると余計に疲れきってしまって精神科のドアをたたく人も多いんだろうなあと想像する。
わたし自身痛みは二の次で他のことが気になっての受診だったので、痛みでのうつにはならなかったのかもしれない。
痛みを逃す術を会得していた
わたしは虐待を受けて育ったこどもだった。記憶には自信はないのだがほぼ毎日力による暴力を小さな子どもの頃よく受けていた。だからか痛みを逃すすべを小さな頃に会得したのだと思う。
痛みというものを頑丈な箱にでも入れ込んでしまったか、今の診断だとわたしの中の誰かが痛みを受けて耐える役割をしていることになる。
それはあまりにも申し訳ない。自分自身なのだけど申し訳ない。痛みは一緒に受けようと思う。まだまだ先のことかもしれないけれど、今のうちに体を鍛えておくから。あまり痛くならないようにがんばるから。
あー独り言になってしまった。
痛みは心に悪い。それだけははっきりと言えること。
なんとかして痛みと仲良くなれるようになるといいなあと思う。
こういう考え方が、お花畑なんだろうな…。
独り言のような文章になってしまいましたが、線維筋痛症のこと知っていただけたらうれしいです。
最後まで読んでくださってありがとう。