映画ゲド戦記~生きると言うことを考えなければと言う感覚に陥る。
昨日半分眠りながらTVで放映されたものを見た。
絵も音楽もとても美しい作品。
何も考えずに見ていると心が癒されるし、幾分生きると言うことに考えなければと言う感覚に陥る。
ちょっとしっかり見ると、物語の中の謎なのか穴なのか、それが気になってもやもやした気持ちにさせられる。
不思議な映画だ。
主人公のアレンはジブリ映画によく出てくるタイプではない。
声を当てている岡田准一がなんとも上手に影と光をこなしているとわたしは思った。
(別に岡田君のファンではない念のため)
実はこの映画ファミリーで映画館で見ているのです。
我が家の息子、この映画がお気に入りだったようで、普段はリアルタイムでTVを見ると言うことはないのですが(録画したものしか見ない・一種のこだわり)昨日は時間の関係もありリアルタイムで見ました。
真剣に見てましたよ。
そしてあちこちの謎を「あれはどうして?」「これはどうして?」と聞いて来るので、少々困ってしまいました。(だってそんなに深く考えてみていないからふんわりとした気持ちで見ているから)
彼は幼かったころ見た映画をまじまじと真剣に見ることによって、もやもやが発生してしまったようだ。
とうとう原作を読むと言い出したので、ああああれを読むのかー読破できるのかーと心配になりつつも、原作本を買ってきます。
原作と言うかイメージとして使われたシュナの旅は買いませんが…。
昔書いたものが出てきましたので、こちらにはって置きます。
シュナの旅と吾朗さん〜ゲド戦記: ファンタジーがいっぱい!!
ほとんど今回と同じ感想。
もうわたしは年月たっても成長がない。
表現としては「素直」と言う言葉をめちゃ沢山使っています。
まああのころ酷評ばかりだったから、その表現くらいしかつかえなかったのかなあとも思えますが。
宮崎駿の息子の作品。
と言うことで、観客がぼわんとして見るのではなくて、必死に見ちゃったんでしょうね。
この作品。
素敵に仕上がってると思います。
ヒトが生きてるし、悪役もわかりやすく怖いし。
生きていくと言うことを考えたほうが良いんじゃないか、お前。
と言われているような気持ちになる。
(大事なところなので二回書きました!><)
生きるって面倒だけど、死は確実にやってくるし、前回見たときと徹底的に違ったのは、死を身近に感じすぎているから、それが迫ってくるのが怖かった。
確実な老い。
この老いの中でわたしの精神はどうなるのかなあ?と言うことも考えてしまった。
年をとって老いていくのは怖くはないのだけど、ああやっぱり不安なんだ。
その部分も考えさせられたのかなあ?
この作品、色々言われるほどひどいものじゃないし、音楽、特に歌の手嶌葵がいい。
テルーの歌も良いけれど、ラストに流れた「時の歌」も素敵だ。
わたしはこの作品好きだなあ。機会があればまた見たい映画。
- 作者: アーシュラ・K.ル・グウィン,ルース・ロビンス,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (137件) を見る
さてと、原作本を買いましょうか。
私も読んでみたいし、原作読んでからこの映画をまた見たら、どんな感想になっているかしら?それも楽しみ。
最後まで読んでくださってありがとう。