わたしと解離性健忘
解離性健忘…。
これは解離性障害の中の一つ。
単なる「物忘れ」では説明できないほど、過去の一時期の記憶、或いは全ての生活史の記憶を失っている状態が主な症状である。DSM-IV-TR では解離性健忘 (300.12) と解離性とん走 (300.13) は分かれているが、2010年公表のDSM-5 の改訂案ではまとめて解離性健忘になっている。 一般に解離性健忘は過去の一時期の記憶を失っていることが多いが、全生活史についての記憶を失うこともある。また全生活史についての記憶を失ったままいわいる「蒸発」してしまい、全く別の場所で全く別の人間として生活を始めているところを発見されることもある。これが解離性とん走(フーグ)である。その違いは発見された場所の違いである。 DSMでの定義では上記の他に以下の2つの条件がある。
- それにより本人が著しい苦痛を感じ、または社会的・職業的な領域で支障をきたしている。
- 薬物とか別の精神疾患、例えば心的外傷後ストレス障害や急性ストレス障害で、または解離性同一性障害または身体化障害ではなく、その他の生理学的作用によるものではない。
なお解離性同一性障害では、この解離性健忘が大きな条件になっている。解離性健忘が確認され、かつはっきりと他と区別される別人格も確認されれば解離性同一性障害となり、別人格が治療者の目にはっきりと確認出来なければ、特定不能の解離性障害かこの解離性健忘になる。
解離性障害 - Wikipediaより引用させていただきました。
まあこの症状を自覚し始めて一年くらい経つが、自覚する前のほうが楽だったなあと思うこともしばしば。
自分の記憶が当てにならない、自分の記憶を信じることが出来ない。
これが正直辛い。
冷蔵庫を開けると買った覚えのない(何故かソースとかドレッシングとか)物が入っていたり。
息子にこの前話したじゃん!とケンカもどきになったり。(言った言わないのケンカに少し似てるかな)
書いた覚えのないものがPCにあったり。
家の中だけなら何とかなるけれど、一旦外に出るとほんとに困る。
自分の記憶が当てにならないので人との約束事にはかなり気を使う。
口約束だけは絶対にしない。
何かに書き留めておくまでかかるストレスは結構ある。
仕事中は気を張っているので接客は何とかなっているが、一度注文ミスを大量に起こしたことがある。自分では全く記憶にないが、くびを覚悟してひたすら謝罪のみ。
今も何とかまだ働く場がある。ありがたい。
最近発見したことだが、どうやら夜中に起きてPCをしているふしがある。
ただ単に見ている観覧しているだけのようだが、何と言うか…正直怖い。
こういった症状はもちろん常に精神科の主治医に報告している。
主治医も頭を悩ませているところのようだ。
明日が受診日、最近の状況を話そう。
特に進展も変化もないけれど…。
これがあるから人と接するのがとても怖い。
ほんとに困ったものだ。
薬による健忘や、眠りによる健忘だったら…と考えぬ日はない。
解離性障害について読んだのはこの本くらい。もっと他の本も読んでみようかな。
- 作者: ダニエルキイス,Daniel Keyes,堀内静子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/10
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 72回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
ビリーミリガンを読んだときは、フィクションとして楽しめたのに…。
最後まで読んでくださってありがとう。